CU Asia 2019に参加して

インドへ   2月20日から25日、初めての海外出張でゴア(インド)へ行きました。

南インドのゴアという街は、関西からの最短ルート(伊丹⇒羽田⇒ムンバイ⇒ゴア)でも、かなり遠い印象です。トランジットの時間を除いて12時間ほどかかりました。

日本からはるばるインドへ、代表の大崎とガッツリ取り組んだ2日間でした。今回、私は経験値を高めるという目的で参加させてもらいました。 アジアの中でも特に異彩(?)を放つインド。「インドにいってくる!」と言うと、必ず「お腹に気をつけて」という言葉が返ってきたので、準備には念をいれました。

持参した漢方薬のおかげでしょうか…除菌グッズのおかげでしょうか…(ふたりとも)一切体調を崩すことなく帰国いたしました!(これはかなり珍しいことのようです。なので、もしどなたかインドに行くことがあれば、私が携帯した物、インドで食べたもの、食べなかったものをリストにして差し上げます…)  

貴重な経験

CU Asiaは今回で5回目の開催です。主にアジアの国々からの参加ですが、全体で22か国200名以上のコワーキングスペースの経営者及び関係者が集いました。CU Asia とはCoworking  Unconference  Asia というのが正式名称です。

カンファレンスらしからぬカンファレンス、つまりは膝を交えて話そうよ、という雰囲気の国際会議でした。インド式ダンスが会場を温め、打ち上げパーティーのドレスコードはBollywoodインド・ムンバイのインド映画産業全般につけられた俗称)。

基調講演からディスカッション、ランチ(もちろんカレー)からお茶(もちろんチャイ)まで、実に細やかな配慮があり、参加者を飽きさせることのない完璧な進行、内容の濃いディスカッションプログラムには目を見張りました。

アジア英語の洗礼を受けつつ、全神経を使って会議に集中した二日間は人生初、貴重な経験でした。会場ではコワーキングが抱える共通の課題、将来的な展望について意見交換をして、交流を深め、視野を広め、業界を持続的に発展させていこうという強いエネルギーをいたるところに感じました。

特に目立ったのは経済成長が著しいマレーシア、インドネシア、インドなどのコワーキングスペースからの参加者です。それら地域のコワーキングは起業家、スタートアップを支援する役割を担っています。インフォメーションハブとして情報収集の場になっているだけでなく、コワーキングの運営者はビジネスコンサルをしたり、イベントを多数企画して橋渡しをしています。

利用者はコワーキングでビジネスネットワークを広げ、人脈を広げることが可能になるのです。コワーキングが必然となっている社会がアジア諸国にできつつありました。 アジアのコワーキングの実情を示した調査結果があります。 ・開設後、最初の1週間に新しいアジアのコワーキングスペースには平均何人のメンバーがいますか? 世界平均:10人 アジア:19人 ・デスクの数はいくつですか? 世界平均:57  アジア:104 この数字だけを見ても、アジアって勢いあるな~、という感じしませんか?  

新しいながれ

アジアの中で、もう一つの流れとしてはコリビングがあります。仕事スペースに宿泊施設を併設したようなコワーキングの進化型というかんじです。

地価の高い都会ではまだコワーキングが主流ですが、喧噪を離れて地方の自然やゆったりとした生活を楽しみながら仕事もできるのがコリビングのイメージです。「リゾートに住みながらお金も稼げたらいいな~」と思うことが現実逃避でない時代が来ているのです。「世界中を自由に旅しながら暮らす」という夢のような生活を体現しているデジタル・ノマドが存在感を増し、コリビングの需要もますます多くなりそうでした。

デジタル・ノマドになる主な理由のトップスリーはこちらでした。

  • 異文化の発見
  • 新しい出会い
  • ルーチン化された日常から離れること

「仕事の空間」「生活空間」「コミュニティー運営」をうまく共存させるには…というテーマのディスカッションは白熱しました。言葉、仕事、生活スタイル、信条の壁を越えコリビングはコミュニティーとしてどのように進化していくのでしょうか。

カンファレンスを通して感じたのは・・・

どのコワーキングも利用者のことをよくよく考えて運営されているな~ということでした。

フリーランスで働く人が多い実情をふまえてオオサカンスペースには健康、ビジネス、法律、会計などを相談できるチャットがあります。月に一度は「持ち寄り部」で交流をする機会もあります。メンバー主体のイベントで学びあうこともできます。

人が集うコミュニティーから常に何か新しいことが生まれるような仕組みを作っていくこと、悩みや困りごとを相談できる場所であることがコワーキングの重要な役割なのだ感じました。 インドのリポートは以上です。ちなみに来年はバリ(インドネシア)で開催が決定です!

この記事を書いた人

chizuko

株式会社Kaeru バックオフィス マネージャー

出身は関東、大阪在住20年になります。英語学習がライフワーク。
好奇心多めのわりに慎重派。温泉と旅が好きです。
一生できる仕事を模索中。最近、朝活はじめました。